ファールドリーダーについて・・・・
2007年 03月 20日
今度はファールドリーダーについてです。
今回から導入してみたファールドリーダー
ファールド(より糸)でテーパーが付けてあるものです。
シルクやポリエステルなどの原糸を撚ってで作ってあります。
ネットで「ファールドリーター」で検索すると結構ヒットしますが・・・・・
作り方を解説している人は多くても、使い勝手とかその辺の書き込みが無いw
実際どんなもんなんでしょ?ということで、取り寄せて使ってみる事に。
入手はオークションにてです。
大体は、ポリエステル製とシルク製の2種類が一般的なようです。
カラーもさまざま。
染めればいいだけですので、ピンク、水色、オリーブ、灰色、赤・・・・etc
太さもあります。2~3#用と4~6#用の2種類でした。
あとは長さ。
5.4ft 6.6ft 8.4ftとだいたい似たような長さで3種類くらい出ているようです。
これはあくまでファールドリーダー自体の長さです。
実際使う際は、細い側のチチワに太いティペット(エクステンドティペット)を2ftくらい結んで、ティペット交換をしやすくしてから使います。
とりあえず市販のナイロンのリーダーと同じくらいの長さで。
まだ試行錯誤なので、さし当たって、シルクとポリの4#以上用、5.4ftと6.6ftを1種類ずつ計4本を購入です。
システムはこんな感じ。
(ペイントでお絵かき楽しい(笑)
ファールドリーダー本体は前後ともチワワが作ってあります。
フライラインとの接続はイロイロ考えたのですが、今回はブレイテッドループを使ってみました。
ファールドリーダーには事前に赤ミューシリンを2回ほど塗りこんでおきました。
実釣での使用感などですが。良し悪しを書いてみたいと思います。
シルクライン・プラスチックライン両方使いました。
良い点ですが。
最初はティペットまでの総システム長を普段と同じロッド1本半くらいで初めて見たのですが・・・・
ターンしすぎるんです(笑
ループが意識しなくてもタイトになる感じがありリーダー部分が水面に突き刺さります(笑
直進性がありすぎる?んでしょうか?
フライ自体も、何時も(ナイロンリーダー時)のときより遠くに落ちます。
すごい直進性なんです。風が強くてもなんのそのw
あまりにターンしすぎるのでティペットを足して、全長竿2本分くらいまで。。
これで少し抵抗が増えたのか、いい感じになりました。
この辺はフライサイズやティペットの長さなどで全然変わってくると思います。
今回はミッジや18#程度のフライしか使いませんでしたので。
空気抵抗の少ないものの場合は・・・・ナイロンリーダの方が・・・・(笑
大きなフライやニンフなどではかなり使いやすい物と思われます。
浮力は・・・すごいの一言です。
沈む気配はありませんでした。凄いぞ!ミューシリンってな。。
おかげでメンディングが楽々で、フライまでどっかに飛んでいく始末です。
少し弛ませて水面に置いてあげると、スルスルとリーダー部分がほどけいてナチュラルドリフトを稼ぐ事ができます。これはリーダ自体に張りが無いせいですね。
この、水面に静かに置くっていうのが少し難しい。。普通に放ると水面にドチャっと派手に着水。。
軽く振ってもナローな力強いループができますし十分にターンしますので、軽く優しくが吉です。
ナイロンリーダーと違って(色にもよる)よく見えるんです。
魚への影響がどうだかはわかりませんが・・・その辺に馴れが必要です。
良く見えるけど、リーダーなんだってこと。。
見えたほうがいい場合は明るめな色、ピンク黄色水色など。
見えないほうがいい場合は、オリーブ、グレー茶などを使い分けましょう。
あとはミューシリンで浮く処理をしなければ、逆に濡れてよく沈むと言う事。
ウェットやストリーマーの釣りにはもってこいの性能でしょう。。
キャスト時もウィンドノットが出来ない。
何故かは解りませんが、テイリングしないんです。
巻き癖が付かない事。
ナイロンリーダの宿命ですが、これがまったくありません。
張りが無いからですね(笑
次は・・・・
使いづらかった点。
ターンしすぎること。これはキャストでなんとか出来そうです。
張りがないので、ロッドティップなどに絡みやすい。
これは結構マイナスな点です。当然、葦や枝にも同様に絡むでしょう。。
さらに、知らないうちに結び目が出来ていたり、それが硬くしまるとほどけない。。
コレは致命傷ですね、この場合はリーダー交換となります。
強度に関してはまだ不明ですが、ファールドリーダー自体が切れたという事は無いようです。
擦れやキンクなどから切れちゃうよなことはあるそうです。
また、心配していたのは、縒り糸なことによる、ティペットのよれです。
キャスト時に若干全長が伸びる事によってヨレが入るのではと思ったのですが・・・・
今回はそんな感じはありませんでした。
気温や水温などでこの後何かがあるかもしれませんが。。
吸水性や使用感はシルクとポリでは私には違いがわかりませんでした。
一般的にはシルクの方が柔らかにターンするが素材自体の吸水性のため、浮力が落ちてくるとか言われているようです。
リーダー部分の長さによる違いもこれから検証したいと思います。
現在の考えでは短めのリーダー(ターンしやすい部分を短く)に少し長めのティペット(ターンしづらい方向に)が小さいフライには有効かなぁ・・・と思ってます。
フライサイズやシステムの全長も含めて試行錯誤ですね。
フライラインとの相性もあると思います。
今回はシルクラインとプラスチックラインと双方でためしてみました。